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帝王切開

 
 
どんな時に帝王切開になるの?
いろいろな原因がありますが、お母さんや赤ちゃん、胎盤などに大きく分けられます。

<お母さんが原因>
膠原病や妊娠中毒症などの合併症をもっている場合。母体の健康を考えて早くお産を終えるのが目的です。

<赤ちゃんが原因>
羊水感染や胎児仮死など、一刻も早く赤ちゃんを取り出す必要がある場合です。

<お母さんと赤ちゃんの両方が原因>
「児頭骨盤不均衡」といってお母さんの骨盤に比べて赤ちゃんの頭が大きすぎる時も帝王切開になります。

<胎盤が原因>
子宮の下側に胎盤がついており赤ちゃんが出られない「前置胎盤」分娩より先に先にはがれてしまう「常位胎盤早期剥離」などがあります。
 

 
予定帝王切開と緊急帝王切開のちがいは?
お母さんが合併症をもっていたり、骨盤が狭い場合などは、予定日より前にあらかじめ手術日を決めて行う予定帝王切開となります。

緊急帝王切開は文字通り"緊急"の事態が起こって帝王切開となるケース。陣痛が始まってからということが多いですね。緊急帝王切開で一番多いのが赤ちゃんに原因がある胎児仮死です。また、常位胎盤早期剥離は母子ともに危険な状態になり、周産期死亡率の高い病気です。
 

 
帝王切開のお産は多い?
病院や医院によって差がありますが、5%〜15%が帝王切開によるお産です。
安全を考えて早めに帝王切開に踏み切るか、ぎりぎりまで様子をみながら普通分娩をすすめるか、医療機関の規模や設備、またお医者さんの考え方に違いがあるのは確かです。
いずれにしても、お母さんと赤ちゃんを守るための出産が帝王切開だと考えて下さい。
 

 
縦切開と横切開は選べるの?
おなかを縦に切るのが「縦切開」横に切るのが「横切開」でそれぞれにメリット・デメリットがあります。腹部の筋肉や腱が縦に走っているので、縦切開の方が自然で出血も少ないのですが、傷口がどうしても目立ちます。横切開は恥毛のすぐ上を切開するので、傷跡が目立ちにくいという利点がありますが手術に時間がかかります。

最近は選べる病院が多いようですが、当院では縦切開を勧めています。筋肉や腱の損傷が少ないですし、いつか腸などの病気で開腹手術を受ける時には縦切開になるので、横の傷が邪魔になる事があります。しかし、傷が目立ちにくい人で予定切開の場合には横切開も行っています。


 
産声は聞こえる? すぐに抱っこできる?
通常は腰椎麻酔を行いますから、お母さんの意識もあり、赤ちゃんの産声を聞くことができます。ただし、両腕に点滴や血圧計をつけていますから、抱っこは無理でしょうね。

うちの病院では、産まれた赤ちゃんとお母さんはほっぺをくっつけてあげるようにしています。1分1秒を争う緊急の時は全身麻酔を使いますから、手術終了後までお母さんの意識はありません。全身麻酔は赤ちゃんにも麻酔が効いてしまい、スリーピングベビーと呼ばれる状態になってしまいます。ですから緊急時の中でも特殊なケース以外は使いません。
 
 
帝王切開術における術後鎮痛について

帝王切開の際、術後の痛みを和らげるために、当院では希望のある方に対して硬膜外麻酔を行っています。

硬膜外麻酔は、術後1~2日目までの創部の痛みが強い時期に疼痛軽減されることで術後の早期回復が可能となり、術後を痛みなく快適に過ごしていただけるような麻酔法です。
帝王切開術を予定されている方には、妊婦健診中または手術当日までに硬膜外麻酔の説明に加えてご希望の有無を確認させていただいております。
ただし、ご希望のあるなしにかかわらず医学的な判断で硬膜外麻酔を行うことができない場合があります。緊急帝王切開術で硬膜外麻酔を行わない場合もあります。
硬膜外麻酔について詳細をお知りになりたい場合は受診時や手術直前でも構いませんのでお気軽にお尋ねください。
 
 
 
 
次のお産はどのくらい経ってから? また帝王切開なの?
基本的には次の妊娠は1年あければだいじょうぶです。当院では、前回帝王切開の方の経膣分娩は行っておりません。

 

 
後遺症はありませんか?
帝王切開で一番気をつけなければならないのが「寒栓症」という血液が固まって詰まる病気です。そのため手術前から脱水予防の点滴をし、直後から弾性タイツをはいてもらいフットポンプでマッサージをするという方法が多くの病院でとられています。歩行できるようになったら寒栓症の心配は少なくなります。

妊娠しにくくなるといわれるのは、子宮や卵管に血液が付着すると癒着が起こりやすくなるため。赤ちゃんを取り出した後に、子宮やその周辺をていねいに洗浄するなどの処置をすれば心配は要りません。危険なのは、帝王切開の後の人工中絶。中絶手術は帝王切開の時の子宮の傷をいためる可能性が高いので、きちんと家族計画をするようにしてください。
 

 
ふだんから気をつけることは?
帝王切開での入院は約8日間(通常分娩で6〜7日)ですから、普通のお産と大きく変わることはありませんので、あまり心配しないように。

しかし、妊娠中は食生活に気をつけてあまり太らないようにしてください。7〜8キロまでの増加が理想ですが、体重増加が著しいと妊娠中毒症になったり産道にお肉がついて狭くなったり、どうしても難産になりやすくなりその結果、帝王切開率が高くなります。
 

 
帝王切開ミニQ&A
Q. 痛い?
A. 手術中は麻酔が効いているが、その後は、手術による傷の痛みと後陣痛と呼ばれる子宮の収縮による痛みがあり、普通分娩よりはやはり痛い。痛み止めの薬が処方される。

Q. 剃毛って全部剃るの?
A. かつてはお尻の方まで全部剃るというところがほとんど。しかし最近は、お腹のうぶ毛と恥毛の上の方を少しだけ剃るという病院が多いとか。

Q. 夫の立会い出産はOK?
A. 手術室で行われるため、衛生面などで立ち会えないケースが多いよう。逆に立会いに耐えられるパパって少ないのでは?

Q. 産後のセックスはいつから?
A. 普通分娩と同じ。1ヶ月検診で出血やおりものがなくなっていて入浴の許可が出たらOK
 

 
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